新米会長の所感

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執筆者:会長  中里 功

2月25日の定時大会で会長に選任され、間もなく初年度を終えようとしている。

 この役職に就任して再認識したことは、司法書士政連への評価だ。

 長年、幹事長や副会長の職に就いていた時にはさほど感じなかったが、外部、ことに議員の皆さん(国会・地方議会を問わず)と直接意見交換をする機会も増えるなかで、リップサービスを差し引いたとしても、皆さんが押しなべて司法書士政連を高く評価していただいていることを実感している。

 これもひとえに、決して“業界エゴ”や“利益誘導”に走らず、「司法書士制度・司法制度の利用者目線」を愚直に貫いてきた先人らの成果である。

 この襷は、決して途絶えさせてはならない!

■ 新体制への円滑な移行

 新執行部組成に伴い役員の3分の1程度が交代したが、役員全員が自身の役割を認識し、自発的かつ積極的に執行に従事したことにより、新体制へのシームレスな移行が実現した。

 次の課題は、新任役員と議員の皆さんとの交流だ。

顔と名前を覚えてもらうことは、政連役員のイロハのイだから。

■ 早川日司政連の船出

 静岡から二人目となる会長を選出できたことは、地方の単位政連として誇るべきことである。

 一方、ガバナンスの問題、会費徴収のあり方など、選挙戦で焦点とされた日司政連に内在する課題は、未だ解消されていない。中央との情報共有を密にし、組織改革に惜しまぬ協力を継続したい。

■ 外圧との闘い

 相続ドットコム、定款認証の廃止などの問題が顕在化した1年であった。

 ことに定款認証の廃止は、今まさに進行中の最重要課題である。スタートアップの利便性を手放しで推進しようとする日本政府の姿勢が、マネロン対策に邁進する世界全体から問われている